4.沿革と概要 1)沿革 本校は、看護職不足と急速に発展する地域医療への対応のため、看護師になろうとする者に対し、必要な知識及び技能を修得させるため、いわき市医療センターの附属施設として設置している。 昭和43年の開校以来、令和4年3月まで1,974名の卒業生を地域社会に送り出し、いわき市の内外において保健医療の担い手として各方面で活躍している。 ・昭和43年4月 本学院開校(いわき市立総合磐城共立病院内) ・昭和59年3月 新校舎完成(いわき市内郷御厩町) ・昭和60年3月 体育館完成( 〃 ) ・平成 8年1月 専修学校認可(福島県教育委員会指令第1号) ・平成31年4月 学校名称変更
2)概要 ・課 程 医療専門課 ・学 科 看護学科 ・修業年限 3年 ・入学定員 40名(総定員120名) ・開 講 昼間
5.教育目的 豊かな人間性を培い、看護に必要な知識・技術・態度を身につけ、保健・医療・福祉の展開に貢献できる看護師を育成する。
6.教育目標 1) 人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として理解し、看護師としての人間関係を形成する能力を身につける。 2) 看護師としての責務を自覚し、対象の立場に立った倫理に基づく看護を実践する基礎的能力を身につける。 3) 科学的根拠に基づき、看護を計画的に実践する基礎的能力を身につける。 4) あらゆる成長発達段階にある人の多様な健康課題に気づき、健康の状態やその変化に応じた看護を実践できるよう基礎的能力を身につける。 5) 保健・医療・福祉システムにおける自らの役割及び他職種の役割を理解し、多職種と連携・協働する基礎的能力を身につける。 6) 専門職業人として看護の質の向上を目指し、主体的に学習を継続できる基礎的能力を身につける。
7.ディプロマポリシー T 人間理解に基づき関係を築く力 1) 人間を身体的・精神的・社会的側面から理解することができる。 2) 人間の健康と環境を関連させて理解することができる。 3) 豊かな感性とコミュニケーション能力を養い、共感をもって接することができる。 4) 社会人基礎力を基盤とし、多様性を認め、よりよい人間関係を形成することができる。
U 倫理に基づいて行動する力 1) 人間として倫理に基づいた行動がとれる。 2) 生命の尊厳について理解し、その人らいく生きることを尊重できる。 3) 看護観を明確にし、看護師としての責務について自覚し行動することができる。 4) 対象者とケア提供者双方の基本的人権を擁護する必要性と方法を理解することができる。
V 根拠に基づき看護を計画的に実践する力 1) 科学的根拠に基づいた看護を実践するための基本的知識をもつ 。 2) 対象に応じた基本的な看護を計画的に実践できる。 3) 原理原則に基づいた基本的看護技術を実施できる。
W 多様な健康課題に応じた看護を実践する力 1) 人間をあらゆる成長発達段階及び健康レベルにある生活者として理解できる。 2) 対象の背景や意思決定を踏まえ、健康状態やその変化に応じて必要な看護を考えることができる。 3) 対象の健康状態やその変化に応じて、その人らしさを支える看護が実践できる。
X 連携・協働する力 1) 看護師の役割を理解し、安全なケア環境を整え、多職種と連携・協働し、看護を実践することができる。 2) 日本および諸外国における保健・医療・福祉の動向と課題が理解できる。
Y 看護師として学び続ける力 1) 社会の変動と看護職の果たす責任に関心を持ち、主体的に学び続ける姿勢を持つ 。 2) 自己の看護実践を内省し、専門職としての能力の維持・向上ができる。
8.カリキュラムポリシー 1) 身体的・精神的・社会的側面から、人間理解および病態の成り立ちと回復の促進について、2年次までに修得し臨地実習に臨む。 2) 保健・医療・福祉などのあらゆる場において、1年次から地域での生活を見据え、看護を実践する能力の段階的な向上を図る。 3) あらゆる健康状態に応じた人々の多様な価値観を尊重し、適切な看護ケアを提供するための知識と技術を習得する。 4) 看護専門職としての責務を自覚し、3年間を通して、社会人として必要な「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」「倫理観」を養う。 5) 「その人の自立に向けて知識・体力・意志力の不足するところを補い健康あるいは健康の回復(あるいは平和な死)の一助になるような援助を行う」としたヘンダーソンの看護理論を基盤に、主体的に学び、考え、判断して行動し、地域医療に貢献できる看護師の育成をめざす。
9.アドミッションポリシー 1) 看護師になり、地域医療に貢献したいという意志がある。 2) 柔軟な発想と論理的思考の基礎となる学力と体力を有している。 3) 人に関心を持ち、人とかかわることができる。 4) 自分のなりたい看護師像に向かい、自ら学び、自身を成長させる努力ができる。 5) まわりの人に感謝し、協力し合って集団としての成長を目指して行動できる。
10.教員紹介 専任教員は14名で、全員が看護教員養成課程を修了している経験豊かな集団です。事務員は5名です。 非常勤講師は、いわき市医療センターや医療創生大学、福島工業高等専門学校などからのプロフェッショナルを招いています。
11.学校運営評価 当校は、平成16年度より学校活動全般に関わる教育の質の向上を目指し学校運営評価に取り組んでいますが、平成25年度における評価結果からは公表することとしました。 この評価結果を分析・検討し、学校運営の改善に取り組んでまいります。
12.卒業後の資格 1) 看護師国家試験の受験資格が得られます。 2) 保健師、助産師及び養護教諭の養成課程の受験資格が得られます。 3) 4年制大学編入学試験の受験資格が得られます。 4) 専門士(医療専門課程)の称号が付与されます。
13.アクセス |
学校の概要 |
想像してください。 もし、あなたやあなたの大切な人が、生命の危機も感じるほどの耐え難い痛みや苦しさに苛まれ、すがる思いで医療機関を受診したとします。 どのような看護師さんに対応してもらいたいですか? おそらく心にも身体にも優しく寄り添いながら、テキパキと適切な処置をしてくれる看護師さんを想像したのではないでしょうか。きっとあなたはそんな看護師さんと出会うことが出来れば、頼もしく思うと同時に大変勇気づけられ、その後の人生においても忘れえない貴重な思い出となるかもしれません。 さらに想像してください。 逆にあなた自身がそのような看護師さんだったら、あなたの人生にとってもどんなに素晴らしいことかと。患者さんを癒すためには、正しい知識や技術を習得することは勿論のこと、人間性を磨くことも必要でしょう。それら必要なものが本学には備わっております。 未来のあなたに一番影響を及ぼす人は、今のあなたです。あなたが勇気を持って一歩踏み出せば、どんな結果であれ、人生にとって尊い財産となると確信しております。 本学で学び、巣立っていく方々に対して、私自身は一番の応援団として接していく覚悟です。 |
本校では、生命の尊厳と個人の尊厳を基盤とし、主体的に考え判断する能力を培い、広い視野と科学的な思考に裏付けられた実践力を身につけ、将来、地域医療の中心的な担い手となり、保健・医療・福祉の発展に貢献できる看護師の育成を目指します。
|
2.副校長あいさつ |
安永 亨 校長 |
1.校長あいさつ |
草野 ちづ 副校長 |
「看護とは新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔、静寂さを適切に活用し、 食事を適切に選択し与えるなど、すべての病人の生命力の消耗を最小限にするよう適切に行うことである。」これは、ナイチンゲールの言葉です。今から100年以上経っていますが、看護の基本は変わってないと思います。そして、これからの時代、看護師だからこそできる、人と人との関係性・温もり・暖かさ・精神的な安寧の提供など、「療養上の世話と診療の補助」という目に見える看護以外に、目に見えない看護・生きる力を引き出す看護が、大切であると思います。 令和4年度から新カリキュラムとなり、多職種が連携しチームで働く力、情報を使いこなす力、病院から地域まで見据えた看護、できるだけ住み慣れた地域や家で過ごす視点を持つ看護を学んでいます。様々な方からたくさん支援していただき、学ぶことができる感謝の気持ちを大切に、人としても成長していくことを後押ししていきたいです。 そして、学生と共に学び、学生の夢が叶うよう支援していきたいと思います。 |
3.教務主任あいさつ |
岡田 ひろみ 教務主任 |
人は唯一無二の存在。看護はその人に関心を向けその人を知ることからはじまります。いのち・暮らし・尊厳を守り「その人らしく生きる」を支える活動です。 本校の理念は、開校から一貫して「地域医療の中心的な担い手となる看護師の育成」です。令和4年度からの新カリキュラムではその点が強化されました。地域の中で活躍するためには対象の多様性・複雑性に対応できる人間理解と、どのような場で働いていても対象を患者ではなく生活者と捉え「できるだけ住み慣れた地域や家で過ごす」視点を持つ必要があるとされました。 地域の実情を知る、地域と連携し地域から学ぶ授業が始まっています。地域に自ら出向くことで治療の場以外での、年代、健康課題、生活・環境、価値観など異なるその人との出会いを大切にしています。その中で心が揺さぶられ、感動・共感・感謝を体感し、人や地域に愛着をもちながら学び続けることで、豊かな感性を育んでほしいと思います。 学生・保護者・指導者・地域のみなさま方の力を得ながら学生がアクティブに学べる教育をともに支援していきたいと思います。 |