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いわき市医療センター 臨床研修センター

初期 臨床研修JUNIOR RESIDENTS

研修医の声(2022年入職)

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 2022年に研修を開始し、今年3月に研修を終了した12名の先生たちに、「2年間の研修を振り返って、当センターでの研修の魅力だと思う点」を聞きました。

voice2022

福島県立医科大学卒 埼玉県出身

青木悠伍

 いわき市医療センターでの初期臨床研修では、1.2次症例から3次症例までを幅広く経験でき、特に当直制度では研修医の意見が診療に大きく反映される点が魅力的だと思います。内科当直では問診や身体所見を踏まえて検査計画を研修医自身が組み立て、実施します。鑑別疾患を考えながら必要な検査を行い、血液検査結果やCT画像を自ら確認し、患者さんへの病状説明、入院・帰宅の判断を一貫して主導に行うため、読影力や説明能力が身に付きました。方針の相談が必要な場合には当直上級医、各科当番医にコンサルトし、指示を仰ぎますが、その際にも病歴の要約やアセスメントの提案を考える力が必要とされ、勉強になりました。
 研修医が多いことも、2年間充実した研修を送れたことの一助になっていると思います。仕事が忙しいときには助け合い、研修医室で気軽に相談し合える仲間がいることは、当たり前のようでありがたいことであり、何より気の助けとなりました。医師としての初めの一歩を共に歩んだ同期たちは今後も貴重な存在であり、いわき市医療センターで学んだこと、お会いした方々との関わりを大切にこれからも医師として成長していきたいです。
 最後に、研修病院先を悩んでいる医学生へ。どの病院の研修も長所短所は少なからずあるかと思います。もちろんいわき市医療センターが日本一の研修病院と言う気はさらさらありませんが、二年間で様々な症例・手技を経験したい、一人での当直に自信を持てるようになりたい方は、当センターで医師としての一歩を踏み出してもいいのではないでしょうか。

福島県立医科大学卒 福島県出身

木田礼音

 2年間の研修を振り返って、私はこの病院に就職できて本当に良かったと思っています。当センターはいわき市の医療を担う病院として、様々な症例を経験できることが魅力だと思います。また、研修医も1人の医師として各科で戦力になるところもいいところだと思います。自分の判断で患者の今後が左右される責任感を研修医のうちに経験しておくのはとても大切だと考えています。その他にも手技をたくさん経験させてもらえたり、上級医からは丁寧に指導してもらえたり、優しくて優秀な同期に恵まれたりと、充実した研修生活だったと感じています。いわき市医療センターで研修して良かった、ときっとみんな思える病院なのではないかと思いますので、ぜひ選択肢に入れていただければ幸いです。

東北大学卒 福島県出身

熊田佳那子

 2年間の研修を終え、当センターでの研修を選んで本当に良かったと思っています。具体的な魅力について、以下に箇条書きで挙げたいと思います。

  • 救急と内科当直で初療力がつく:正直大変だけれどその分力はつくと思います。CV穿刺などの手技もある程度自信がつくと思います。
  • 尊敬できる同期に出会えた:身近な同期を見て自分も頑張ろうと思えました。一個上、一個下の研修医との仲も良かったです。
  • 上級医が良い:院内でもたくさんご指導いただきましたが、一緒に山に登ったり、バンド活動に参加させていただいたり、飲みに行ったり、院外でも関わらせていただき嬉しかったです。
  • 施設が綺麗、処遇が良い:モチベーションが上がると思います。
  • 休む時は休む:他院に比べ、休みの日ははっきりしていると思います。

東北大学卒 東京都出身

後藤裕太郎

 当センターは研修終了の段階で当直の不安がなくなることを目標としており、そこに関しては充実した救急科研修を経て達成された。陸の孤島といっても差し支えない医療過疎地域に位置するため症例数は多く、また救急外来・病棟業務いずれも研修医にかなりの裁量権が与えられるため真面目に研修すれば医療のレベルはそれなりに成長する。内科当直で上級医からフィードバックがないとの否定的な意見が良くあり、確かにそれは事実だがその場合はUp-to-dateやDynamedなどの2次資料や教科書を参照の上それを一般業務に落とし込む方向に仕事の形を変えればいいだけの話。欲しい環境が何でもかんでも揃ってる研修病院など日本中探してもそうそうない。
 一方で病院経営サイドは評価に値しない。日本の他のほとんどの医療機関の例に漏れなく当センターもみなし宿日直を取得し、医師の働き方改革の形骸化に加担する選択を取った。当センターに限った話ではないが2024年4月以降各医療機関がこの問題にどのように向き合っていくかに関しては、各々の医療機関の特色が如実に現れる部分であり、これから研修病院を探す者は厳しい目で精査するのが良かろう。

福島県立医科大学卒 福島県出身

小林大介

 当センターでの初期研修の2年間は、医師としての土台を築く上で貴重な学びと成長の機会となりました。幅広い臨床科をローテーションし、様々な病態、治療法、患者さんに接することができました。
 初期研修で特に印象に残ったのが3次救命センターでの研修と内科当直でした。救命センターでは研修医も最前線に立ち、患者さんの診察や検査のオーダー、気管挿管や中心静脈カテーテルの挿入など、チームの一員となって動くことで医師としての責任や病態把握の難しさ、救急治療のおもしろさを学ぶことができました。内科当直では、より問診や身体診察に時間をかけ、鑑別を挙げながら必要な検査を考えて実践しました。臨床所見と検査所見を比較し振り返ることで検査の必要性や緊急性の判断の経験を積むことができました。
 3次適応の患者さんまで診ることができるのは当センターでの研修の大きな強みだと考えています。この経験を活かして質の高いケアを提供できる医師を目指したいと思います。

福島県立医科大学卒 福島県出身

坂井ちひろ

 当センターでの研修の一番の魅力は、主体的に考え判断する力が身につくことだと思います。救急診療をはじめ、鑑別や対応を自分の力で考える場面がたくさんあり、今後の医師人生における土台を養う機会に恵まれました。悩んだ際に相談に乗ってくださる上級医の先生方から学ぶこともたくさんあり、今後こんな医者になりたい!と思わせてくださる先輩方との出会いにも恵まれました。
 研修だけでなく、いわきはとても暖かく住みやすい地域です。遊べるところもあり、とても楽しい2年間を過ごすことができました。同期の数が多く、先輩医師の先生方も親切な方ばかりで、雰囲気の良さにも助けられました。
 新しい場所へ飛び込むことには不安はつきものですが、当センターでの研修で後悔することはないと思います。ぜひ一度、まずは見学に来ていただけたら嬉しいです。

福島県立医科大学卒 福島県出身

鹿野光治

 2年間の研修を終えて、自分のことを振り返ると「できることが増えたな」ということを強く感じました。初期研修なりたての2年前は、学生時代にOSCEや国家試験で知識はありましたが、現場で何をしたら良いかわからない状態で研修が始まりました。研修は確かに大変でしたが、指導医、先輩の研修医の丁寧な指導によりできる手技、診察が増え、それを当直などアウトプットする機会も多く、自分の糧となったように感じます。また、研究活動などにも病院が柔軟に対応してくださり、学会で賞をいただけるなど実績を積むこともできました。経験を積みたい、勉強したいと考えている学生の皆さんは当センターでの研修をご一考ください。

東北大学卒 福島県出身

渋井愛子

 研修病院を決めたきっかけは見学時の病院の雰囲気の良さでしたが、2年間勤務してもその印象は変わりませんでした。研修同期にも恵まれ、上級医の先生方も指導熱心で、困った時相談しやすい環境でした。
 また、当直中は能動的に診療にあたることが多く、日常診療では研修医が任せてもらえる手技も多いため学びの多い研修でした。

福島県立医科大学卒 茨城県出身

武田朋樹

 当センターは多くの症例が集まる病院であるため、様々な経験をすることができたと思います。内科当直ではwalk in患者を診察しますが、多くのcommon diseaseを経験することできるため、初期対応や診断に関して自信がつきます。急患室症例検討会も定期的に設けられており、判断に困る症例に関して上級医等からフィードバックを受ける機会もあることもよかったと思います。当センターは3次病院であり救急ローテの際は重症例もたくさん運ばれてきます。初期対応はもちろん、縫合やCV挿入等の手技に関しても機会に恵まれているため、2年間で非常に自信がつきます。
 福利厚生や研修担当の事務の方々のサポートが厚い点も充実した研修を送ることができた要因だったと思います。当センターには野球チームもあり、病院対抗の野球大会を通して多職種の方と交流もできる点など、研修外の時間も楽しく過ごせる病院ですので、気になった方は一度病院見学へいらしてください。

福島県立医科大学卒 東京都出身

西田寛崇

 当センターでの研修の魅力は、なんといっても経験できる症例と手技の多さにあると思います。浜通り地区唯一の3次病院ということもあり、患者さんが多く来院されます。それも多種多様な背景や基礎疾患を持った患者さんが来るので、その都度、治療法や適応などについて調べたことは、大きな財産となりました。
 手技の面では、外科系診療科では手を動かさない日は無いほど、色々な手技を経験させて頂けました。知っているや見たことあるだけではなく、一度でも経験したことがあるというのは大きな差になると感じ、当センターで研修できよかったと思います。
 もう一つ良かったともえる点としては、容態の悪い患者さんを目前にして、完璧な対応とまでは言いませんが、立ち尽くすことなく行動できるようにはなれた点です。救急科ローテ中はもちろん、普段の内科当直でも急変間近の患者さんを幾度となく目にしました。その中で、まず何を優先しなければならないかの判断、行動を先生方や経験を通して身につけることができ、これも医師として大きな財産となったと感じています。
 2年間のうちに当センターで研修できたことで、あげればキリがないほど多くのことを学ばせて頂きました。ありがとうございました。

獨協医科大学卒 福島県出身

栁沼弘樹

 当センターでの研修の魅力は、各診療科の先生方との距離が近く、気軽に質問できること、研修医が自ら考えて積極的に学べる体制が整えられているため、研修医で学ぶべき手技や病棟管理など、研修するうちに自然に身に付くことです。
 研修設備、給料も他病院と比較してかなり優遇されているため、モチベーションアップにも繋がります。

福島県立医科大学卒 福島県出身

山尾和輝

 三次救急の病院のため、非常に多くの症例が集まり、経験することができることが魅力の一つだと思います。軽症〜重症まで様々な症例が集まるため、基本的な手技も含めて、初期対応をしっかり学ぶことができました。特に内科当直では、基本的に研修医が診察、検査、その後の対応まで行うことが多いため、3年目以降の対応の練習としても十分な経験が積める病院だと感じました。