2021年に研修を開始し、2年目に入った12名の先生たちに、「1年間の研修を振り返って、当センターに対して学生の時に抱いていたイメージと実際の研修で異なっていた点」を聞きました。
※2022年4月時点の内容です。
福島県立医科大学卒 福島県出身
荒井怜
夜間の救急外来(1・2次救急)での判断がおおむね研修医(毎日1年目と2年目が1名ずつの計2名で診療)に委ねられている点です。もちろん迷ったり悩んだりした症例は内科上級医と相談することができますが、多くの症例で患者さんを入院させるか、帰宅させるかなどの判断を研修医が行っています。実践的な場で経験を積むことで、判断力を養うことが出来ます。
長崎大学卒 長崎県出身
伊藤和繁
初期研修病院は大学とは全く違う地域で働いてみたいと思い、全国の3次救急病院を色々と調べてみました。その中でいわき市医療センターを見つけ、興味が湧いたため3日間ほど病院見学に来ました。第一印象は新しくて綺麗な病院だなという印象でした。各科を見学して感じたことは、上級医も研修医の先輩方、そして看護師や事務の人がみんな優しく接してくださり、とても雰囲気の良い病院だということです。他病院にも見学に行き、待遇が良かったり都会に近くて生活に便利な病院などもありましたが、いわき市医療センターが最も各科の先生方の人柄や雰囲気が良かったので、初期研修を行っていく中で気軽に色々なことを相談しやすい雰囲気があり、充実した2年間を過ごすことができるのではないかと考え、いわき市医療センターを志望しました。
実際に1年間働いて感じたことは、事前に思っていた通り、上級医は皆とても優しくそして熱心に指導してくださり、疑問点を気軽に聞くことができる環境でした。また、看護師をはじめとして他のメディカルスタッフの方々もとても優しく接してくれて本当に働きやすい環境でした。唯一の弱点というか、イメージと異なっていたことは、内科の診療科の少なさです。事前に内科が少ないことはわかっていましたが、実際に働いてみると想像以上に内科が少ないということは日々の診療の中で困ることや悩むことが多いなと感じました。ただ、いわき市医療センターにない診療科に関しては福島県立医科大学や他のいわき市内の病院で研修することも可能であるので、外病院に行って勉強する環境は整っているので良かったです。
1年間研修してみて、いわき市医療センターを選んで本当に良かったと思います。
福島県立医科大学卒 福島県出身
大谷成希
学生の頃、いわき市医療センターに対して抱いていたイメージは「いわき周囲の救急車対応に多く対応しており救急が大変で、遅くまで仕事をしている忙しい病院」というようなものでした。
救急を回っている同期は忙しそうにしています。と言っても倒れるほど、全然寝れない・休めないということもなく時間が決まって働いているのでいわゆるブラックというほどでは無いと思います。
他の科でも忙しすぎるというようなことは多くありませんでした。確かに夜遅くまで仕事が終わらないことや夜間の呼び出しが多い科もありますが、ほとんどの生活では定時やその前後に仕事が終わる科が多いように感じました。逆に呼び出しを多くしてほしいということも可能で、更に経験を積む余地は大いにあります。
福島県立医科大学卒 宮城県出身
隈部将太
研修医同士の仲がいいとは学生の時から感じていましたが、実際に働いてみて指導医の先生も非常に指導熱心で親しくしてくれ、研修しやすい環境下であると改めて感じました。
福島県立医科大学卒 福島県出身
小林誠
当センターで研修してみて、研修の際により主体的に動く必要性があると感じました。学生のときは、研修医の業務はある程度決まっていて、それをどうするかというような漫然としたイメージでいましたが、研修医になってから、病棟業務も然り、当直業務も然り、自分から積極的に必要なことを考えて行動するという主体性がより求められているということをより実感することになった点がイメージと異なっていました。そういった点でも当センターでの研修は選ぶ価値があると感じました。
福島県立医科大学卒 福島県出身
齋藤宏樹
学生時代には当センターのイメージとして、1-3次の症例を多数経験、学習することができ、いわき市の中核を担う新しい病院で設備も環境も充実しているため自ずと力が付くだろう、と漠然と感じていました。
当センターで実際に働くと少し違った見え方をしてきました。いわき市の医師不足、医療過疎は非常に深刻な状況であり、それ故私たち研修医も、いわき市の医療を担う一人の医師として即戦力で診療に携わることができます。従って現場で先生方の働く姿を間近で見つつ自分でも積極的に経験できるという素晴らしい環境を多数経験できます。
当センターの研修環境、指導体制は充実しており、能動的に研修に励めばその分だけ今後の成長の糧にもなると思います。そして能動的な姿勢は今後どの診療科に行くにしても、医師として必要となっていくと思います。
福島県立医科大学卒 福島県出身
佐々木良
学生の頃はいわき市医療センターはかなり忙しく自分の時間があまりとれないのではないかと心配していましたが、土日も適度に休みがあります。日中はたしかに忙しいですが、オフの日はしっかり休めることも多いのです。
また、大きい病院で診療科も多いというイメージも持っていましたが、糖尿病科や眼科、神経内科など院内で研修できない科もあるので研修先を決める際はきちんと回れる診療科は確認したほうが良いと思います。
山形大学卒 福島県出身
則政颯
学生のときは何度か見学にも訪れていて新病院となったばかりできれいな病院であることに加え、見学の際には研修医の先生や見学先の診療科の先生が優しく迎えてくれたのでとてもいい印象がありました。昨年から社会人としてそして医師として働き始めて、自分には技術や知識そして経験が圧倒的に足りないことを日々痛感しております。また、当直や病棟の様々な業務など、学生時代にはあまり触れる機会がなかった医師の仕事も担当するようになり、医師という職業の大変さを実感しています。ですが、当センターでは日々の業務の中で自分の技量や経験を積むことができる機会が多くあり、充実した研修医生活を送れていると思います。2年目も医師としての技術や知識を高められるよう、日々研鑽をしていきたいと思います。
福島県立医科大学卒 福島県出身
比佐奨
いわき市は、自身の地元であり、当センターで研修することで、自分の生まれ育った地域の医療の現状を知ることや地域に少しでも貢献できると思いました。また浜通り地域の中核病院で、年齢層や疾患が多岐にわたり、症例のバリエーションが多いこと,3次医療機関であり、外傷や重症患者の初期治療を経験することができることが当センターを研修先に選んだ最大の理由です。
困ったことがあれば、研修担当の先生・事務の方々等が力になってくださります。病院施設は新しく,宿舎は病院から近いので、福利厚生の面でも充実した研修病院と思い当センターを研修病院として選択いたしました。
日本大学卒 福島県出身
藤田詞音梨
学生時代は、病院の規模、研修の指導体制、研修医の人数、病院見学でのアットホームなイメージで病院を決めたので、正直具体的なイメージというものはあまりない状態でした。
実際研修してみて、友人の話を聞くと、他の病院より、当センターは研修プログラムを自由に決められて柔軟性が高く、当直も上級医に相談できる環境ではありますが、その上で研修医で完結させてみていくので、責任を持ってアウトプットできる体制であり、手技や病棟管理なども上級医がみてくれる守られた環境で、やる気次第で自由にやらせてもらえるなと感じています。アットホームな環境だなという印象は変わらず持ってます。
北里大学卒 神奈川県出身
眞部和也
当センターは医療圏が広いため、幅広い症例に携われると思っていましたが、実際には思った以上に多くの症例が経験できました。実際の研修では学生の時と違って、例えばどの薬を使うかだけではなく、使い方まで把握することが実臨床では求められるため、迷ったり困ったりすることも少なからずありました。それでも指導医の先生や看護師さんがとても親身なので、いろいろ教えていただきながら学ぶことができました。学生の時には数日しか病院見学で訪ねていませんでしたが、実際に働いてみると思っていた以上に周りの環境に恵まれた中で研修ができています。
福島県立医科大学卒 福島県出身
緑川雄亮
学生の時に抱いていたイメージとそれほど異なってはいませんでしたが、日常的に出会う疾患はもちろん、大きな医療圏の中にある大きな病院というだけでは説明がつかないくらい様々な疾患に巡り合うことができました。