未熟児・新生児科

スタッフ紹介

<患者さんへのメッセージ>

 当科はNICU(新生児集中治療室)での治療と、外来では退院した子供たちの成人期過ぎまでの発達支援・母乳育児支援を行い、NICUに入院した赤ちゃん以外でも育児に困難がある発達障害の児の治療・育児困難のお母さんたちへの支援を行っています。
 浜通り唯一のNICUとして地域医療を支え、早産児・仮死・先天性心疾患・外科疾患など産まれてくる赤ちゃんの約5%(20人に一人)が入院しています。赤ちゃんが無事に生まれてくるのは奇跡の積み重ねによるもので、産まれてくるまでお産は何があるかわからず、数分の治療の遅れが赤ちゃんの一生に影響を与えることもあります。ですから私たちは赤ちゃんに万が一の時があった時は24時間365日、1分1秒の遅れなく万全の治療ができるように常に準備しています。NICUによる下支え無しで地域での安全なお産を担保することはできず、この地区の全ての赤ちゃんの出生を、これまでもこれからも陰で支えているのが看護師を含めたNICUスタッフなのです。


役職・氏名 出身大学 卒年 資格 専門分野

福島県立医科大学小児科臨床教授
主任部長
本田 義信

福島県立医科大学 昭和63年 日本小児科学会専門医、日本周産期・新生児医学会専門医・暫定指導医 未熟児新生児科全般
科長
柏原 祥曜
秋田大学 平成21年 日本小児科学会専門医、NCPRインストラクター 未熟児新生児科全般

診療紹介

 診療では母乳育児支援や母子の絆を強めるファミリーセンタードケアに特に力を入れ、母子同室を病棟内に備えたNICUで、家族がいつも赤ちゃんのそばにいることができるNICUを目指しています。赤ちゃんの治療は病気が治れば終わりではなく、退院後に家族とどれだけ健全な長い人生を送れるような関係性を作ることが子どもの幸せに繋がり最も大事である、というのが当科のポリシーです。疾患の治癒後も母子同室で退院後の育児不安が無くなるまで一緒に過ごしていただき、退院後も外来で支え続けます。

 このような母乳育児・ファミリーセンタードケアの成果は評価を受け総説も多数あり全国から講演に招聘されています。その他にも循環管理、黄疸管理については研究会の幹事を務め会長就任・研究会主催もしています。呼吸管理・感染症・フォローアップ・亜鉛・デベロップメンタルケアについても講演依頼、総説執筆も多数あり、いわき市の母子に新生児の各分野で評価を受けた治療を提供しています。

 英文での論文執筆にも取り組みインパクトファクター2以上の雑誌に掲載されることもあり世界への情報発信も常に心がけています。

 また新生児成育学会の震災対策委員も務めNICU災害対策マニュアル作成に関わり、いわきや福島の東日本大震災の記憶を忘れないように、ここで起こった事実を記録として残すため全国での講演や総説執筆も行っています。

 年間入院数は100-150人。28週以上が中心です。呼吸管理は年間40-60例(一酸化窒素吸入療法:数例)。極低出生体重児は10-20例です。重症例に偏らず軽症例も治療し満遍なく新生児医療を行っています。

 また当科の良好な治療成績は各科との連携によるものが大きく、卓越した胎児エコー技術を持つ産婦人科、術後に全く合併症を起こさない小児外科の技術、小児内科の正確な先天性心疾患の診断などに支えられています。