精神科

スタッフ紹介

<患者さんへのメッセージ>

入院中に、不眠・不安・心配・もの忘れ・うつなどの症状を呈する方のこころのケアを主に担当しております。 また、重症の精神障害を患っておられる患者さんが、安心して身体疾患の治療を受けることができるよう、入院中の精神障害の治療を主治医の先生と相談しながら行っています。


役職・氏名 出身大学 卒年 資格 専門分野
主任部長
池本 桂子
滋賀医科大学 昭和60年 精神保健指定医、精神神経学会専門医・指導医、緩和ケア医療指導医、日本睡眠学会睡眠医認定医、死体解剖認定医 臨床精神医学、睡眠医療、ストレス関連障害、統合失調症、神経病理学

特色

2010年8月に新設され、入院中の患者さんの「こころ」の診療を担当しています。リエゾンコンサルテーションによる医療を行っており、院内では「リエゾン科」と称しています。入院中の患者さんは、体の不調だけでなく、こころの不調の問題を抱えることが多いので、その際、担当医からの依頼を受けて、当科の医師と専門職スタッフが各病棟へ出向きます。不眠、不安、うつ、不適応、物忘れ、意識障害、せん妄、幻覚妄想、躁、落ち着きのなさ、手術後のこころの不調、悪性腫瘍に対する緩和医療などが対象となっています。また、すでに他の医療機関で「こころ」の治療中の患者さんの身体疾患、こころの病気ゆえの自傷・自殺企図などが原因の入院の際のこころの診療を行います。

こころの病気を正確に診断し、的確な治療を行うことは、身体疾患の治療という観点からは非常に重要です。たとえば、「うつ」や認知症のために意欲がなくなっていれば、術後のリハビリテーションに支障をきたし、術前の生活リズムを取り戻すために時間がかかるといったことが生じるからです。

治療法には、カウンセリング、精神療法、認知療法、生活指導、家族指導などの非薬物療法と薬物療法があります。後者は、新規治療薬の開発にともなって、以前は難治で治療抵抗性であった症状でも治療可能となっているものがあります。睡眠障害、不安障害、うつ病、双極性障害、統合失調症、自閉症・AD/HD・アスペルガー障害・学習障害などの発達障害、てんかん、アルツハイマー型認知症のいずれに対しても、近年新しい治療法が開発され、治療成績や患者さんの生活の質を向上させています。当センターでは、身体疾患で入院中の患者さんがこころの治療を開始し、また他の医療機関において適切な治療を受けられるよう橋渡しを行うことにより、患者さんがこころの健康を回復・維持できるよう治療・支援しております。

一つの特色として、当センターに存在する浜通り唯一の救命救急センター経由で入院された自殺未遂の患者さんのこころの治療があります。自殺未遂に至った「こころ」の問題について、患者さんご自身が分かりやすく整理して、繰り返さなくて済むことを目標に治療します。カウンセリング、薬物療法だけでなく、ご家族、友人、職場、地域社会との関係で可能な環境調整を図り、追い詰められた気持ちや状況から、楽になれるよう、医師と、看護師・医療ソーシャルワーカー・精神保健福祉士・臨床心理士などのコメディカルからなるチームで、多面的な支援を行っております。

東日本大震災後の自殺企図症例の治療は450例を超えました。


著書

K. Ikemoto: Involvement of so-called D-neuron (trace amine neuron) in the pathogenesis of schizophrenia: D-cell hypothesis. In. Tahira Farooqui & Akhlaq A. Farooqui, Trace Amines and Neurological Disorders, Potential Mechanisms and Risk Factors, Chapter 20, pp.295-307, 2016. Academic Press