診療科・部門
当センターでお取り扱いしている診療科のご案内です。
歯科口腔外科
スタッフ紹介
<患者さんへのメッセージ>
当科は3名の常勤歯科医師が在籍し、学会等による診療指針に沿って全員共通の診療を行っています。
また1~2名の臨床研修歯科医師が指導歯科医師の指導の下、診療にあたることがあります。
病状を十分検討し、納得いただいた上で治療方針を決定いたしますので、どの主治医でも安心してお任せください。
主任科長
鈴木 崇嗣
東北大学 (2008年 卒)
【資格】
日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
【専門分野】
口腔外科一般(特に口腔がん治療、顎変形症治療、顎顔面外傷)
医長
岩﨑 敬大
東京歯科大学 (2016年 卒)
【資格】
日本口腔外科学会認定医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本化学療法学会抗菌化学療法認定歯科医師
日本歯科放射線学会准認定医
特色
歯科は1956年9月に創設され、1979年4月に歯科口腔外科へと改称しました。いわき市を中心として、浜通り地区から多くの口腔外科的疾患の患者さんがご紹介されています。また近隣市町村からの患者さんも紹介の有無に関わらず多数受診されています。
口腔外科的疾患の治療終了後は、必要に応じてかかりつけ医や紹介医に歯科治療(う蝕、義歯など)の依頼をしています。いわき歯科医師会、いわき市医師会などのご協力により、スムーズな地域医療連携が行われています。
学会および近隣の歯科医師会等の勉強会・講演会などへも積極的に参加し、地域医療にフィードバックするよう心がけています。
〈対象疾患〉
歯牙う蝕や歯周炎から波及した細菌感染症(歯性感染症)、口腔顎顔面領域の骨折などの外傷、嚢胞性疾患や腫瘍、口腔粘膜疾患、顎関節症などの疾患が多くをしめています。
抗凝固療法を受けている方や循環器疾患、悪性腫瘍加療中の方などの治療を行っております。抗凝固療法中の患者さんにおいて、観血的治療前に抗凝固療法を中断した場合、脳梗塞などを惹き起こすリスクが高いことは周知となっています。このため当科でも抜歯等の小手術は抗凝固療法を継続した状態で施行しています。
近年ではビスフォスフォネート製剤を使用中の方の顎骨に対する副作用が話題となっています。当該薬剤の使用前・使用中の患者さんが医科、歯科を問わず紹介されています。
悪性腫瘍における抗癌剤による治療や放射線療法の期間中、その他疾患を含めた周術期などに口腔内衛生状態を良好に保つことは感染症などの合併症の軽減につながります。上記対象患者さんに対して口腔ケアを行っております。
〈外来診療〉
午前は処置の伴わない診療を行い、午後は外来小手術(主に抜歯手術、嚢胞摘出手術など)を行っています。患者サポートセンター経由で手術枠を予約いただいた場合、特殊例を除き予約当日に小手術を行うことが可能です。その他の場合では初診当日は外科的処置を行っておりません。ただし急を要する処置はこの限りではありません。
外来では常に定員以上の予約が入っており、予約時間通りの診療は困難な現状です。ご理解とご協力をお願いします。
〈入院診療〉
侵襲度の高い手術が必要な方、治療に恐怖心が強い方、術後出血が予想される方などは入院いただき、必要に応じて全身麻酔、鎮静などのもとで手術を行います。口腔悪性腫瘍の治療については、特に高度進展例に対する広範切除を要する症例では形成外科の協力を得て、顕微鏡下血管 吻合を用いた遊離組織移植による再建手術を行い、術後のQOLを高めるように努めています。
診療実績
2017年の統計で、入院全身麻酔手術が142例、入院局所麻酔手術が87例となっています。その他手術を伴わず、薬物補液療法、抗菌化学療法、抗がん化学療法、放射線療法などを目的とした入院患者さんもいらっしゃいます。
外来での小手術は約1,800例、歯科衛生士による口腔衛生管理は約700例でした。
入院手術症例(2017年) |
歯・歯槽外科手術等 |
99例 |
消炎手術 |
26例 |
良性腫瘍・のう胞等の手術 |
60例 |
顎顔面外傷手術 |
12例 |
顎口腔悪性腫瘍手術 |
32例 |
計 |
229例 |
内 局所麻酔手術 |
87例 |