患者サポートセンターについて

サポートセンター長 増山 祥二

2018年12月25日に、「いわき市立総合磐城共立病院」が、新病院「いわき市医療センター」に生まれ変わるにあたり、地域医療連携室・医療福祉相談室・がん相談支援センター・訪問看護指導室などを集約して、患者サポートセンターを開設いたしました。 患者サポートセンターが目指しているのは、次の3点です。

  1. 患者さん・家族が受ける治療を納得し、安心して入院できるように支援する。
  2. 地域との連携を密にし、患者さん・家族が不安なく入退院できるようにする。
  3. 患者さん・家族の不安や困りごとの相談を受け、退院後も含めて安心して療養生活が送れるよう支援する。

入院予定の患者さんに対しては、入院前から関わりを開始し、安心して地域に帰れるように継続支援いたします。また、生活上の問題や心配事なども総合的に考え、解決できるようにお手伝いいたします。

例えば、相談できる内容は以下のようなことです。

  • 医療費や生活費などの心配
  • 介護保険や身体障害者手帳などの社会福祉制度の利用方法
  • 医療機関・施設などの情報提供
  • 退院・転院などについて
  • 療養生活・社会生活に関する不安や心配
  • セカンドオピニオンの相談
  • がん治療や療養・緩和ケアなどの相談

従来の前方支援(紹介や逆紹介)・後方支援(医療相談)・退院支援を行うことはもちろん、新たな機能として、定期入院患者の入院前相談・臨時入院と病床確保困難患者のベッドコントロールも行います。ワンストップサービスとして「一度で用が足りるサービス」を実践し、患者さん・ご家族の多くのニーズに対応できるようにしたいと思います。

プライバシーに配慮した専用の相談室で対応いたしますので、気兼ねなくお越しいただきご利用ください。

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地域医療連携

地域医療連携とは、地域医療機関や施設がそれぞれの機能を活かし患者さんが必要とする治療やリハビリ、療養、介護 を受けられるよう連携する医療体制のことをいいます。連携の種類には、かかりつけ医と病院との連携(病診連携)、急性期病院とリハビリ病院 ・ 療養型病院との連携(病病連携)、病院と介護施設等との連携等があります。

患者さんが高度で専門的な医療を必要とする場合に適切な医療を提供し、その後、安心して地域の各医療機関を受診できるように病院や診療所の先生(かかりつけ医・かかりつけ歯科医)との連携を図っています。また、患者さんが安心して地域で暮らせるように、当センターと地域の医療機関やかかりつけ医の先生との橋渡しの役割も担っています。

地域医療連携業務

1.前方連携
地域医療機関の先生(かかりつけ医・かかりつけ歯科医)との連携を図り、地域医療機関からの紹介患者さんをスムーズにお受入れするための調整や地域医療機関の先生方と当センターをつなぐ連携としての窓口としての役割を担っています。
2.後方連携
退院調整看護師や医療福祉相談員(医療ソーシャルワーカー)が、入院中の患者さんやご家族の方からの医療的・社会的・経済的問題へのご相談に応じ、問題解決への助言、調整を行い、安心して療養生活が過ごせるよう支援しています。必要に応じて、退院調整を行い、地域医療機関や保健・福祉関係機関と連携を図り、在宅療養や転院に向け調整し、切れ目のない医療・福祉サービスの提供を行っています。
3.セカンドオピニオン
他医療機関から当院へ、当院から他医療機関への調整を行います。

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入院支援

入院予約

入院予約については こちら

入院前面談

1.目的
  1. 入院前から患者さんの抱える身体的、精神的、社会的問題を把握し、早期から多職種が連携して患者さんを支援します。
  2. 患者さんが、安心して安全に医療を受け、快適な入院生活を送ることができるよう支援します。
2.役割
看護師が入院前面談を行い、患者さんのリスクをアセスメントし、医師、医療ソーシャルワーカー薬剤師、管理栄養士、理学療法士などの多職種と密に連携しながら、入院前から患者さんのサポートを行います。患者さんが安心して治療を受けられるよう、入院前から一人ひとりの状況を把握し、退院後も含め、一貫した支援を行います。病院内の多職種の連携、地域とのつながりを強化し、切れ目のない医療を提供します。

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病床管理

1.目的
3次救命救急センターとして対応するため、24時間患者さんの受け入れができるよう、ベッドコントロールを担います。
2.役割
患者サポートセンターにベッドコントロール看護師を配置し、全病床の利用状況(入退院情報・転棟情報・入院待機情報等)を中央管理し、効果的なベッドコントロールを実施します。
3.業務内容
  1. 平日日中の一般病棟への臨時入院の病床を確保
  2. 病床確保困難時の対応
    1. 一般病棟同士の転棟
    2. ICU/HCU/E-ICU病棟から一般病棟への転棟
    3. 定期入院

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医療福祉相談

病気になると、健康な時にはなかったような、さまざまな問題や心配が起こってくることがあります。当センターではそんな時、専門の医療ソーシャルワーカー及び相談担当者が、お力になれるようご相談をお受けしていますので、お気軽にご利用ください。


たとえば

  • 医療費や生活費など経済的な不安がある
  • 健康保険、年金など社会保障制度について知りたい
  • 介護保険や障害者福祉制度について知りたい
  • 身体に障害が残り、これからの生活に不安がある

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医療安全相談

当センターでは、患者さんやご家族の方から、外来受診時や入院中に何か疑問に思われたことのご相談を医療安全相談窓口で受付しています。

相談内容
  • 患者が受けた医療に関する意見や説明に関すること
  • 医療スタッフなどの対応についての意見に関すること
  • その他の医療全般に関する意見や疑問に関すること

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がん相談支援センター

「がん相談支援センター」は全国のがん診療連携拠点病院等に設置されているがんに関する相談窓口で、がん専門相談員としての研修を受けたスタッフが、信頼できる情報に基づいて、がんの治療や療養生活全般の相談に応じています。患者さんやご家族のほか、地域の方々などどなたでも無料でご利用いただけます。

スタッフ
国立がん研究センター主催
がん相談支援センター相談員基礎研修ⅠⅡⅢ修了者:5名
相談時間
平日(月~金) 8:30~17:15
主な相談内容
  • 医療費・生活費・社会保障に関すること
  • 在宅医療・介護・看護に関すること
  • 緩和ケアに関すること
  • 治療・セカンドオピニオンに関すること

その他下記に関する情報提供も行っております

  • 希少がん、小児がんに関すること
  • AYA世代のがん治療に関すること
  • 妊孕性温存治療に関すること
  • がんゲノム医療に関すること
場所
患者サポートセンター内
地図表示
問い合わせ先
患者サポートセンター内 がん相談支援センター
0246-26-3117(直通)

がんサロン(サポートサロン えん)について

「サポートサロン えん」は、がん患者さんやそのご家族が、ゆったりとくつろぎ、安らぐための場所です。専従スタッフが、患者さんやご家族の気持ちに寄り添いお話をお聞きします。
「サポートサロン えん」にはこのような思いが込められています。

様々な「」がつながる場
穏やかに「円い」こころで過ごせる場
必要な時に必要な「支援」が受けられる場


<専門相談日>

お薬や食事についての疑問や不安など、がん患者さんやご家族の相談をお受けしています。

「食事と栄養の相談日」 第2木曜日 13:30~15:00(予約制)
栄養士が、がん患者さんの治療中の食事や栄養に関する相談をお受けします。
「お薬の相談日」 第3木曜日 13:30~15:00(予約制)
薬剤師が、がん患者さんのお薬や副作用に関する相談をお受けします。
「こころの相談日」 第4木曜日 13:30~15:00(予約制)
臨床心理士が、がん患者さんやご家族のお話をうかがいます。

※事前予約が必要です。サポートサロン えんにて直接お申し込みいただくか、がん相談支援センターへご連絡ください。


<ピアサポート・患者会>
「おしゃべりサロン」

乳がんの患者さんを対象としたピアサポーターによる傾聴や相談に応じます。


<不定期イベント>

患者さんやご家族が集まって交流できるイベントを開催しています。


<場所>


<開設日時>

平日(月~金)8:30~17:15
※祝日・年末年始を除く


<問い合わせ先>
患者サポートセンター内 がん相談支援センター
0246-26-3117(直通)

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退院支援

入院中の患者さんが、退院後も自立した自分らしい生活の継続ができるよう、また、スムーズに在宅生活に戻れるよう、医療ソーシャルワーカー及び退院支援看護師が退院の支援を行います。

支援内容

  • 退院後の介護や生活に不安がある
  • 退院後、自宅でどのような制度を利用できるのか知りたい
  • 転院が必要と言われたが、転院先について知りたい
  • 入所できる施設について知りたい

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訪問看護(診療を含む)

1.目的
いわき市医療センターから退院または、外来通院している患者さんの在宅医療及び療養生活の継続的支援を行います。
2.役割
変化する環境や状態に、よりよく適応できるよう身体的・精神的・社会的側面から継続的に観察、判断して発生する問題を予知し、訪問看護で提供するサービスを医師をはじめとする多職種で計画し支援します。

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